福井のお土産に日本酒をどうぞ
福井県には美味しい日本酒がたくさんあります。
令和6年3月、北陸新幹線が福井県の敦賀まで延伸されました。
新幹線で旅行に来られた際には、ぜひ日本酒を海鮮や土地の美味しいものと一緒にぜひ味わってみてください。大切な人へのお土産にも喜ばれますよ。
ここでは10種類のおすすめの日本酒をご紹介します。
福井の日本酒おすすめ10選
黒龍
(黒龍酒造・吉田郡永平寺町)
黒龍は、日本酒の中で最も人気があるお酒のひとつです。
希少性が高く、なかなか手に入らないのでプレゼントにも喜ばれるでしょう。
江戸時代後期の1804年から続く酒蔵で作られています。
手造りで醸造することにこだわり続けている酒蔵で、徹底的に品質にこだわった手法で少量生産されています。
酒米にもこだわっており、山田錦や水の美味しい奥越地方の大野市で作られた五百万石という質の高い酒米を使っています。
仕込み水には白山の伏流水を使っています。
フルーティーな香りやみずみずしくクリアな味わいがお楽しみいただけます。
梵
(加藤吉平商店・鯖江市)
酒名の「梵」はサンスクリット語で「穢れなき清浄」「本物を求める」「真理」などの意味があり、また英語表記の”Born”で「創造」を表しています。
全ての梵は無添加で作られており、また酒米を60%以下まで削って作られる純米酒となっていて、雑味のないクリアな味わいが魅力です。
水は地下184メートルから汲み上げる白山の伏流水を使い、酒米には兵庫県特定A地区契約栽培山田錦と福井県産の五百万石のみを使っています。
こだわり抜いて作られた梵の日本酒は国内外の品評会で何度も受賞をしており、日本だけでなく海外でも高い評価を受けています。
花垣
(南部酒造場・大野市)
花垣が作られている大野市は湧水の豊富なところです。
市内には20ヶ所以上の湧水地が点在しており、「北陸の水の城下町」と呼ばれてきました。
「水の郷百選」にも選ばれる有名な湧水「御清水(おしょうず)」を使って花垣は作られています。
花垣は色々な種類の酒米を使った酒造りに挑戦しています。
米は幻の酒米と言われた「亀の尾」や、自家栽培で作られた「五百万石」、標高三百メートルの大野市阪谷地区で作られた「棚田米」、酒米として有名な「山田錦」などが使われています。
南部酒造場は伝統的な手法を重んじる一方で新たな挑戦も意欲的に行なっています。
受賞歴も華々しく、様々な種類の花垣を飲み比べてみるのも面白いでしょう。
常山
(常山酒造・福井市)
常山は、キレがありクリアな透明感のある味わいを追求している銘柄です。
酒米にもこだわっており、美山地区の契約農家で作られた「五百万石」「美山錦」「山田錦」、奥越地区の「さかほまれ」など、全て県内で作られた減農薬での特別栽培米を使用しています。
酒造りの環境に力を入れており、冷却装置のついたタンクなど最新の設備を揃えています。
酵母にストレスをかけず発酵させることで、滑らかな味わいのが可能になっています。
常山酒造は220年の歴史のある酒蔵ですが、伝統を大切にしながら革新的な酒造りをしています。
年に4回発売される季節酒もおすすめです。
早瀬浦
(三宅彦右衛門酒造・美浜町)
福井県嶺南地方にある美浜町、三方五湖のほとりの小さな酒蔵で作られたお酒です。
早瀬浦は漁師にも愛されてきた日本酒です。
使われている蔵の井戸水は、発酵に優れたミネラルの多い硬水です。
そのミネラル分が芯のあるしっかりとした旨味を生み、酒になっても感じられるミネラルの香りが魚と相性抜群です。
スパッと切れる後味の良さと、純米酒の旨味の力強さが美味しいお酒です。
白岳仙
(安本酒造・福井市)
福井の地酒ファンから愛されている銘柄です。
「量をいっさい追わない」「納得のいく酒を作る努力を惜しまない」「良い酒を信頼の出来る酒屋に託す」をモットーにしている蔵元です。
戦国時代に栄華を築いた朝倉氏の城下町となる場所に位置し、近くには一乗滝もあります。
やや硬水である白山の伏流水を井戸から汲み上げて使用しています。
全てのお酒を福井酒造好適米で醸し、醸造アルコールを添加しない純米酒のみを製造しています。
シャープな酸味が特徴で、食中酒として料理を引き立て、飲むたびに口と喉をリフレッシュさせるお酒になっています。
華燭
(豊酒造株式会社・鯖江市)
豊酒造は1753年に創業され、250年という長い歴史のある酒蔵です。
明治時代には近代的な酒造りを取り入れ、清酒品評会での入賞を目指し一定の評価を得ていましたが、当蔵らしい個性が失われていたことに気づき、福井らしい日本酒を作ることにシフトしたそうです。
平成14年の仕込みからは、福井の酒米(五百万石)、水(日野伏流水のみを使った福井の気候風土が生み出す地酒に徹し、少量生産の手作業で酒作りを行なっています。
「華燭」はめでたい場である結婚式の花向けの言葉として使われる言葉で、「めでたい場のともしび」英語ではWedding Candle と訳されます。華やかな結婚式のテーブルを照らすろうそくのことです。
昔から結婚式の新郎新婦へのお祝いのお酒として振る舞われてきました。
華やかな日に飲みたい、爽やかな酸味と深い甘さが特徴のお酒です。
スパークリングの日本酒もあるので、そちらもお祝いに喜ばれそうですね。
永平寺白龍
(吉田酒造・吉田郡永平寺町)
吉田酒造では「永平寺テロワール」と言って、永平寺ならではの環境を大切に酒造りをするという取り組みを行なっています。
酒米も永平寺で自社栽培したものだけを使い、水も白山の雪どけ水の伏流水を使っています。
米を「磨けば磨くほどいい」という価値観に囚われすぎず、その米の旨味を一番引き出す磨き度合い、製造方法を追求しています。
先代が亡くなってから、その妻の吉田香里氏が7代目当主を務め、娘2人も酒造りに参加し、次女の真子氏は24歳で最年少杜氏として、それぞれに父の想いを継いでいます。
混じり気がなく、透明感がありバランスのとれた日本酒となっています。
伝心
(一本義久保本店・勝山市)
福井県では有名な日本酒、一本義を造っている酒蔵のお酒です。
一本義久保本店は福井県の奥越地方勝山市にあります。
山深い土地にある盆地で、夏は暑く冬は寒い気候から良い酒米が育ちます。
伝心は、「通年シリーズ」が4種類と、ANAの国際線でも提供された「特別限定酒」が一種類、そして季節限定発売の「季節シリーズ」が4種類あります。
「季節シリーズ」では春、夏、秋、冬があり、それぞれに酒米(五百万石、山田錦、越の雫)や作り方が違い、味わいもそれぞれ違っていて楽しめます。
伝心は、流通限定酒で、契約販売店でのみ限定して販売しています。
温度や保存期間などを、最適な方法で保管し販売してくれる契約販売店のみが取り扱うという、一本義久保本店の伝心に対するこだわりの結果です。
越前岬
(田辺酒造・吉田郡永平寺町)
越前岬を作っている田辺酒造は、古くから酒蔵が軒を連ねていた酒所、永平寺町にあります。
近くを流れる九頭竜川には白山の伏流水が流れ、良い酒米が育ちます。冬の厳しい寒さも酒造りに適していて恵まれた環境です。
また越前岬は、伝統的な技法にこだわって造られた日本酒です。
酒米を和釜で丁寧に蒸し、醪は全量「槽搾り」で搾ります。
11月中旬からの「寒仕込み」を基本にし、冬の厳しい寒さの中が天然の冷蔵庫のような環境を作り、じっくりと発酵を促していきます。
大吟醸は少量タンクで5本以上は作らないという、少量をじっくりと手をかける酒造りにこだわっています。
柔らかく、素直な味わいで、もう一杯飲みたくなってしまう飲み飽きない日本酒を目指している酒蔵です。
福井のお酒は美味しい
福井県は美味しい水があり、いい酒米も育ちます。
厳しい寒さも酒造りに適していて、昔から酒造りの盛んな県です。
福井県には36件以上の酒蔵があり、どの蔵も真剣に美味しい日本酒造りに向き合っています。
海産物などの福井の肴とも相性抜群ですので、合わせて楽しんでみるといいでしょう。
ご紹介した日本酒以外にも、質のいい美味しい日本酒がたくさんありますので、何種類か飲み比べしてみのも楽しめますよ。
そして大切なあの人へのお土産にも、ぜひ選んでみてくださいね。
きっと喜ばれると思いますよ。
コメント